夏への扉~フェルディナントに~
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987Boxster Sから991Carrera4に乗り継ぎ・・・
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カテゴリ:medical( 18 )
ロボットの手
最近うちの職場に貼ってあるポスターが気になって仕方ありません。
さる学会の宣伝用ポスターなんですが、このロボットの手、一見良く出来ているようで、全くダメです。
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手の構造や機能について、全くの素人が自分の中の概念だけで作った手であることが良く分かります。
何がだめなのかというと、指節の長さが全て均等なことです。ご丁寧に、親指まで同じです。
以前の記事の中で、手の中に黄金比が隠されていることを書きました。
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こうなっていないと、指をしっかりと握ることが出来ません。
多分、ポスターのロボットの手を握らせると、全体に弧を描くように曲がるだけで、モノを掴むことは不可能です。
握手をするくらいまでの機能しかないでしょう。

その点、ホンダのアシモ君や、ガンダムはさすが、しっかりと黄金比に付いて気づいています。
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科学者・技術者たる者、自分の中の概念だけでモノを作ることの危うさがよく分かる例です。
ちょっとでも自分の手を観察して、模倣しようとする気持ちがあれば、気がつくことだと思うんですが・・・
他山の石として自分も気をつけねば、と思える出来事でしたw

そう言えば、先日見た「エジプト5000年の嘘」という映画でピラミッドの中には黄金比がたくさん隠されている。という話が出て、自然界にも黄金比はたくさんあり、巻貝などが例として取り上げられていました。
しかし、一番身近で驚嘆に価する例が自分の手の中にあることって、意外と知られていないんだなぁと実感しました。
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by fuminoske | 2012-08-21 18:16 | medical | Trackback | Comments(2)
医療用ヒルという生き物
僕の専門分野のひとつが、「切断指の再接着手術replantation of finger」です。
切断された指を元に戻す技術・・・現在、整形外科の中の「手外科」を専門とする医師と、形成外科医の一部が行っています。
骨を接合し、腱を縫合し、動脈・静脈を吻合し、神経を縫合します。
血管と神経は、直径1mm程度ですので、顕微鏡で拡大して、10-0ナイロン糸という肉眼では見えない直径100μmの糸で縫合します。
指一本つなぐのに、状態がよければ2時間くらい、手首あたりだと5〜10時間くらいかかります。
包丁などの鋭い刃物で切断され、切断指の保存状態が良く、受傷から手術まで8時間以内のゴールデンタイム内であれば、生着率は90%以上です。

この分野は、世界的に見ても日本のお家芸で、世界初の再接着手術は、奈良県立医大の玉井先生が1960年代に先駆けています。日本人の器用さと真面目さのおかげで、日本中のどこで切断しても安定した再接着率が得られています。世界中で、最も血管吻合が上手いと言われているのが、僕の心の師匠の福井県の開業医である吉村光夫先生です。この先生の手術は、ある意味芸術です。ぼくの医者人生の中で、手術にみとれてしまい、時を忘れた、最初で最後の経験でした。

しかしながら、切断指・切断肢の多くは労災事故で、ベルトコンベアーに巻き込まれた、とか、ワイヤーが巻きついてちぎれたとか、ローラーに巻き込まれたとか、プレス機に挟まれた、などの、クリアーでない切断です。これらの状態の悪い切断指では、手術を行ってもつく可能性が低いため、熟練した医師になるほど、最初から手術を行わなくなります。

ただ心情的にも、なんとかつないであげて、手指を残してあげたいのですが、なかなかうまくはいきません。

つないだ動脈に血栓ができて血行が悪くなると、青白くなり、その後黒くなって干からびたようになります。
動脈に血流があっても、静脈から血が還ってこれない場合は、赤紫色になる還流障害がおきてむくんできます。

還流障害が起きたときに藁にもすがる思いで使うのが、「医療用蛭medical leeches」です。

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これを、うっ血した指の先端に付けて、悪い血を吸わせます。
だいたい30分〜1時間くらいで、お腹いっぱいに血を吸ったヒルは満腹になりポトリと落ちます。



ヒルは、ヒルディンという、ヘパリン様抗凝固物質を分泌することによって、血行を改善する作用もあります。
ただ、医療用ヒルというだけあって、そこらのヒルを捕まえてきて使うわけにはいきませんw
感染の危険があるため、医療用のヒルは無菌状態で特別に育てられたものを使用しています。

日本では、保険適応がないため、医療用ヒル、1匹3000円は、病院の持ち出しです。
海外では、鬱血の治療や肩こりの治療にも使われているらしいですw
古来から、ヒルで瀉血したりとか、悪い血?を吸わせたりのような治療に使われてきたそうです。
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by fuminoske | 2011-12-24 20:35 | medical | Trackback | Comments(5)
新潟へGO!!
先週末は新潟出張でした♪

新潟県に入ると、この時期でもまだ雪が・・・
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新潟駅ビルの入口には、微妙な歓迎看板が(笑)
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この男も、信濃川に飛び立とうとしています!
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タケコプターより、こっちでしょう(爆)
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こういう集まりに行くと、昼食の時間にお弁当を食べながら勉強する「ランチョンセミナー」というのが、この10年くらいは当たり前になっています。
どこにいっても松花堂弁当風でパッとしないのと、せっかく旅行に来てるので、最近はなるべく外に昼飯を食べに出るようにしています。

そして今回は・・・新潟名物「たれかつ丼」を食べに行ってきました。
結構有名らしい、「とんかつ政ちゃん
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一般的な卵とじのかつ丼ではなく、しょうゆだれをくぐらせたとんかつをのせたたれかつ丼です。
言わば天丼のようなかつ丼です。
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あまり期待していませんでしたが、これがなかなかうましです。
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こんなかつ丼屋さんが、新潟には数件あるようです。

夜は、口コミでは新潟一番といわれる、老舗のお寿司屋さん、古町の「港すし」に行ってきました。
予算をあらかじめ伝えて、カウンターでおまかせでお願いしました。
大将はとても感じの良い人で、刺身、お料理、寿司で出していただきましたが、寿司の量が少なかったため、追加して握っていただきました。
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お値段はリーズナブルで、お客さんがひっきりなしにやってきて、ひっきりなしに断られてました。
金曜の夜は予約していった方が良さそうです・・・さすが、港寿司!!

肝心の評価ですが・・・内容的には満足できますが、感動があったかというと・・・・・・??
これまでの寿司ランキングでは、ランキング外とさせていただきます。

一応、仕事もしてきましたし
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立花隆さんの講演があり、本会の目玉でしたが、無為な1時間を過ごしてしまいました。
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最近亡くなった、井上ひさしさんの名言、
「むずかしいことをやさしく、 やさしいことをふかく、 ふかいことをおもしろく」
からはほど遠く、専門家相手に中途半端な知識での講演は期待はずれでした。

とは言え、とても楽しい小旅行でした!
帰りは、「Maxとき」の2階席でのんびり帰ってきました。
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by fuminoske | 2010-04-19 17:27 | medical | Trackback | Comments(8)
取り敢えず禁煙中です(笑)
前回のチャンピックスの記事にも書きましたが、チャンピックスを1週間飲んだところで禁煙を開始しました。
3年ほど前に禁煙した時は、「禁煙セラピー」で禁煙したのですが、禁煙しながらもう一度この本を読みなおしました。
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基本的には、「喫煙がいかに無意味で不健康で反社会的な行為であるかを諭して洗脳する」教書です。
今回は2回目でしたが、中ほどまで読み進んだ時に、「もうタバコは止められる!」という自信が確信に変わった瞬間を経験しました。
この本も読み進める途中はタバコを吸いながら読んでください、というコンセプトで、後半に「さあ、最後の1本に火をつけましょう!」というチャプターがあります。
前回は、その通りに最後の1本を吸ってやめたのですが、今回はそこにたどり着く前にやめられました。

チャンピックスは本来朝夕2回内服するのですが、一応朝1回だけ内服を続けています。

オバマさんもこれ読んだのかな~
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by fuminoske | 2009-06-25 17:33 | medical | Trackback | Comments(6)
禁煙しますか?・・・チャンピックスで!
近頃は、喫煙者にとってはとっても肩身の狭い世の中になってきました。

3年ほど前に、「禁煙本」で1年間禁煙していたのですが、徹夜の手術の後に吸った1本で脆くも喫煙者に逆戻りしてしまいました・・・

そこで、友人に薦められたチャンピックス
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効能書きを読みましたが、これを使って禁煙するか思案中です・・・

ファイザーから昨年発売された新薬で、ニコチンレセプターに引っ付きタバコ由来のニコチンが体内に入ってきても満足感が得られなくなることによって禁煙できるという仕組みです。
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立派なパッケージの説明には、
②禁煙開始予定日の1週間前からチャンピックスを服用し始めます。
③1~3日目は食後であればいつ服用してもかまいません。
④4日目からは朝・夕食後に服用してください。
⑤服用8日目から禁煙してください。

とあります。

タバコをすいながら禁煙するということに関しては「禁煙本」と同じなんですが・・・

思案中です・・・・・

成功したら報告します・・・・・・・
成功しなかったら・・・・・・・・・・忘れてください(爆)

ところでファイザーの薬って、「倍胡坐」も「春紫苑」もそうですが、剤型がとってもきれいなところが素敵です(笑)
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by fuminoske | 2009-06-09 21:13 | medical | Trackback | Comments(11)
ラスベガスでウヒヒヒ・・・
先週1週間、仕事でラスベガスに出張してきました。
サンフランシスコで乗り継ぎし、たどりついたラスベガス空港です。
噂どおり、空港のターミナルにスロットマシンが・・・
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ここでいきなりハプニングが!
同行者のFattyなお人のトランクが出てきませんでした。バゲッジクレームで文句を言っても「すみません」でもなく、「よくあることよ♪着いたらホテルに届けます」みたいな対応でした。
結果的には翌日にホテルに届いたのですが、トランクの中にコンピューターと手術器械を入れていたため爆弾ではないか!?と疑われ詳細に調べられたため遅れたようでした。
それにしても、荷物のピックアップのところにまでスロットマシンを置かなくても・・・
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早速、会場に乗り込み証拠写真の撮影!
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米国人を相手にしっかりと発表してきました!
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AAOSという我々の業界では世界で最も大きな集まりで、世界中から15000人位参加しているようです。
名簿では、日本からの参加は20人ほどでした。
それにしても、採択率10%未満の集まりにpodiumで選ばれたのは素晴らしいことです!
会場は、「Hotel Venetian」を貸切でしたが、外からはホテルの中にこんなに広大なコンベンションホールがあることは想像できません!
さすが、何事も大きな米国です.
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どのホテルにも入るといきなりカジノがあります。これはベラッジオからパリスを見た写真ですが、24時間眠らない歓楽街・・・まさに別世界です。
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スロットマシンも「スターウォーズ」や「スタートレック」、「冬のソナタ」や「チャングム」なんてのも・・・
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これは、分かりにくいですがスロットマシンの上にZ3が乗っていて、「Win this Z3!」というコーナーです。
せめてZ4に変えたほうがいいのでは??
かれこれ10年くらい当たっていないんでしょうか(笑)
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発表後の打ち上げで、「Alize」という、ラスベガス随一のミシュラン★付きレストランに行ってきました。フォアグラのステーキは美味でしたが、それ以外はアメリカ人向けのしょっぱい味付けでした。やはり料理を米人に求めるのは酷でしょうか・・・
しかし、ファッティなお方はご満悦♪
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一応、ウーピーさんとも握手をしてきました!
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ファッティーなお人のお買い物は、「ラスベガスプレミアムアウトレット」です。
んっ?どこかで聞いたような・・・「御殿場プレミアムアウトレット」に似てる・・・中の作りもそっくりです(笑)実際、同じ会社が経営してるみたいでした。
それにしても、御殿場とは大違いの安さ&品揃えでした!
買う気のなかった僕も、しこたま買い物しちゃいました(爆)
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アウトレットの中には、「アンケートに答えてカイエンをゲットしよう!」みたいなのがありました。値段を見ると・・・カイエンSが$57000!、$1=90円で513万円!!ポルシェはアメリカで買うのが一番安いというのは本当でした!
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ポロの革ジャンをゲットしたファッティなおかた・・・ご満悦です!
ファッティー、ファティーと散々言いましたが、太った米国人が多いラスベガスでは実は大してファッティではありませんでした(笑)
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最後にシルクドソレイユの「O」を見て帰ってきました。
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今回のラスベガスで見た車・・・9961台、グランツーリズモ一台、アストンDB91台、ガヤルド1台くらいでした。もっとスーパーな車が走っているイメージがありましたが、不況の煽りかあまりいい車は走っていませんでした。ボクスターを1台も見ないなんて・・・会場に詰めてたせいかニャ~(爆)
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by fuminoske | 2009-03-03 17:38 | medical | Trackback | Comments(18)
ゼロポジション-zero position-・・・肩こりと五十肩の原因について
「二足歩行によって払った代償」

ヒトは二足歩行をすることによってさまざまな恩恵を得ています。
例えば、前足が自由になって歩行のための「足」から「道具を使用する」ための手を、頭蓋骨を下から支えることによって脳の容積が大きくなったこと、バランスを保つためのオトガイ(下あご)の長さが必要なくなったこととと喉頭の自由度が増したため複雑な発声ができるようになったことなど、霊長類としての進化は二足歩行がその根幹にあるといっても過言ではありません。
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しかし、2足歩行によっていいことばかりではありません。
骨関節の機能の観点から考えると、明らかに2つの大きな損失があります。

1つは直立歩行による脊椎の異常な力学的負荷、もう一つは歩行のための前足から道具を使うための上肢になったことによる肩関節にかかる異常な負荷、があります。

今回は、肩のことについて考えてみます。皆さん、四つん這いになってみてください。
人は足がアンバランスに長くなってしまったため、足の裏をつけて四つ這いになると足の方が長すぎて肩の位置が低くなってしまいます。
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この写真では、フミノスケは足が短いのでまあまあの四つ這いになれています。
立てひざで四つ這いのほうが自然な形に近いのですが。この姿勢が、本来の4つ足動物の肩の自然な位置です。
整形外科的な関節の位置の評価法として、「rest position」という肢位があります。これはその関節が最も休まる安楽な位置と考えてください。基本的に「気をつけ」の姿勢がrest positionになります。肩では、体にぴったりついている状態が基本肢位で、そこから何度動いたか、という評価をします。

しかし、四足動物では、前足をついている状態がrest positionですので、この状態を起立位で再現すると、腕を前方に120度挙上して、外側に20度ほど開いた状態になります。
これが、本来の肩の関節が最も休まる位置、「ゼロポジション」という位置です。このゼロポジションという考え方は、上腕骨の受け皿である肩甲骨の関節面(グレノイド)の軸の延長に上腕骨が来る位置が定義です。
この位置が、肩の関節についている全ての筋肉が均等に力がかかる自然な位置と考えられており、肩の骨折や、筋肉の断裂の治療の時に肩関節を休めさせる最もいい位置とされています。最近では、投球フォームとしても、ゼロポジションを理想とする指導がされているようです。
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ヒトはこの安楽な肩関節の基本肢位を捨て、むりやり体にぴったりとつけている不自然な肢位を獲得しました。
その結果、三角筋(肩の真上にある強大な筋肉)が強く牽引され、棘上筋・棘下筋は本来の上腕骨頭を肩甲骨に押し付けて安定させる機能以外に、手を高い位置に持ってくるときに腕を引き上げる役目まで背負わされることになりました。
また、僧帽筋(首の後ろから肩甲骨についている体の中で最も大きな筋肉)も手をより高い位置に持ってくるための筋肉としても使われることになったのです。

そのため、机に向って事務的なことを長時間したり、手を使う作業を長時間していると、肩を固定するための筋肉が常に緊張している状態となるため「肩こり」をおこします。

また、50年腕を挙上するために酷使された棘上筋棘下筋は、擦り切れて炎症を起こすため腫れあがり肩が上がらなくなる五十肩を引き起こします。

このようにヒトは、肩こり、五十肩、など、誰もが一度は経験する障害を、二足歩行の代償として甘受しなければいけなくなったのです。以前にニュースで「四つ這い歩行健康法」なることを実践している人が中国にいる、みたいなことをやっていましたが、意外といいのかもしれません(笑)
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by fuminoske | 2009-02-04 19:51 | medical | Trackback | Comments(8)
鳥はなぜ飛べるのか?
ヒトははるか昔から空を飛ぶことを夢見てきました。
多くは鳥を真似ることによって飛ぶ努力をしてきました。
蝋で作った羽で高く飛びすぎたゆえに溶けてしまったイカロス。
現代の飛行機も鳥の飛行能力から多くを学んでいます。
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僕自身は特に航空力学を専門としているわけではありませんが、遺伝子の研究をしていくうちに、鳥類の遺伝子の構造と空を飛ぶことに深い関係があることを知りました。
遺伝子の研究の中では、「重要な蛋白をコードしている遺伝子は種をこえて保存されている」法則が多くの場合正しいことが知られています。従って、ある新しい遺伝子を発見したときに、その遺伝子の機能を解析するためのひとつの手段として、他の種に似たような遺伝子がないかを探す、というのが常套手段となっています。
その種としてよく使用されるのが、マウス(mouse)、ラット(rat)、鶏(chick)、ショウジョウバエ(dorosophila)、線虫(C.elegance)などです。これらの種では遺伝子の解析がかなり詳細に行われています。

ここで、鳥類の飛ぶための遺伝子の話を理解するために、一般的な遺伝子の構造について説明します。遺伝子=DNAは、G(グアニン)・A(アデニン)・T(チミン)・C(シトシン)という4つの文字の配列を保存している記憶装置と理解してください。ヒトでは、この4文字の配列が3x10^9個(30億文字)並んでします。しかし、蛋白をコード(記憶)している実際に使用されていると考えられる部分はその中の10%程度といわれています。遺伝子の中の90%は無駄な配列ということになります。この図の中では、翻訳される部分がエキソン、読み飛ばされる無駄な部分がイントロンです。イントロンと、遺伝子と遺伝子の間の配列の合計が無駄な90%になります。(現在では、イントロンや無駄と言われている間の遺伝子にも重要な役割があることが分かっていますが・・)
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鳥類ではこの無駄な遺伝子が他の種に比べて極端に少ないことが分かっています。鳥類の遺伝子の配列の総数は10^8の単位ですので、ヒトの約10分の1程度の軽さに抑えられているのです。ヒトは6x10^13個(60兆個)の細胞によって体は構成されています(鳥は?)が、全ての細胞にひとそろい収まっている遺伝子が軽量化されるわけですから、その効果は絶大であることが推察されます。


次に骨の話です。鳥の骨にも驚くべき軽量化が行われていました。
車好きの方なら「wish bone」という言葉にはピンと来ると思いますが、wish boneとは鳥の骨という意味です。元来鳥の骨は細くて軽い割りに丈夫であることから、車の車輪を懸架する仕組みとして応用されていました。しかし、飛ぶための秘密はその形ではなく内部に隠されています。
「とりモモニクのチューリップ揚げ」なんかで、普段何気なく鳥の骨を持つことがあると思います。大きさの割りにとても軽くてスカスカな印象を持ちませんか?
実際に鳥の骨の内部には、他の脊椎動物に見られるような「海綿骨」と言われる微小構造がほとんどありません。周りのシェルの部分を作っている皮質骨も非常に薄く、言わば卵のような構造をしています。
骨にも限界までの軽量化が行われているのです。
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このように、骨の内部の軽量化のみならず遺伝子までも軽量化を行うことにより、鳥類は空を飛ぶ能力を得ることができたのです。



インフルエンザで自宅療養中のため、書こうと思っていたこねたをいくつかupしてみます。ほとんどが私見であり、科学的な裏づけはあるのでしょうけれど僕の記憶と経験にのみ基づいていますので、間違っていたら御容赦ください!


過去の医学的こねた集をまとめてみました。
1.血栓症と運動療法
2.ダイエット
3.ガンダムの手
4.ミトコンドリア・イブ
5.甲状腺機能亢進症と偉人
6.ダイエット2つ
7.手の中の黄金比
8.ダイエットねたもうひとつ

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by fuminoske | 2009-01-26 17:27 | medical | Trackback | Comments(10)
Open documentとStar Suite 8といふもの
自宅用に「VAIO type L」を購入しました。
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Microsoft Officeは、プリインストールせず保留にしました。

今回はマイクロソフトの高いソフトを利用せずに、フリーソフトでまかなおうと考えていました。
「Open Dcument」という概念・・・今の時代、マイクロソフのソフトにより文書なら「word.doc」、表なら「exel.xls」、プレゼンだと「power point.ppt」が定番になっていますが、アメリカ政府はこの寡占状態に危惧を抱き、マイクロソフトが倒れた時、これらに依存する知的document財産はどうなるのか?
という建前の下、マイクロソフトの寡占状態を打破すべく、「Open Document・OP*」なるフォーマットを構築しました。
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2006年、Sun Microsystems社が、「Star Suite」というソフトを開発し、マイクロソフトのソフトと比し格安の価格でソフトの提供を開始しました。日本では、「ソースネクスト」という会社がこのソフトを3000円くらいの価格で提供していました。

マイクロソフトに比べると、約十分の一程度の価格設定でしたが、さほど普及しませんでした。

ところガデス、「Google」がやってくれました!
Star Suite 8」の無料頒布をはじめました!
「Word+Exel+PowerPoint」を無料頒布です!!
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今、自宅ではこれを使っていますが、とりあえずのところ問題はありません。
これまでのワード、エクセル、パワーポイントのファイルはちゃんと開きます。
PowerPointに関しては、Mac→Windows程度のスタイルの変化はありますが、なんとか修正可能です。

しかも、ワード、エクセル、パワーポイントのファイルを「PDFファイル」で書き出す機能が標準でついています。これってすごいことだと思うのですが・・・

Open Documentが一般化するといいにゃ~。
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by fuminoske | 2008-06-04 21:56 | medical | Trackback | Comments(8)
研究者魂
ボクは以前、遺伝子を調べる研究をしていた時期があります。その分野では、日本最高の、世界的に見てもトップレベルに入るラボでした。
人間の全遺伝子配列を決定するプロジェクト、「ヒトゲノム解析計画」のときに、世界5カ国で共同で割り当てを決めて解析を行いましたが、その一角を担っていたラボです。
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その世界的なレベルの維持は、汗と涙と想像を絶する犠牲の上に成り立っていました。
当時、その渦中にいた自分は、日々苦しむ修行僧のようで、冷静な判断や評価などできるわけもなくいたずらに日一日が過ぎてゆくのを指折り数えていました。というのも、2年の期限付きという約束でそのラボにお世話になっていたからです。

最近、ボクの後任でそのラボにお世話になっていた後輩がボクの部下として赴任してきました。
カレと昔の職場について話す機会があり、回想してみることにしました。

まずはというか、それに尽きるのですが、そこのボスがものすごい人でした。基本的にボスだけが固定されて、その他の人材は日本全国から集まってきて、数年いてもとの職場に戻るか、更なる昇格人事で旅立ってゆく、という職場でした。

基本的に、休みを取らないボスでした。平日は朝8時には出勤し、夜は最低11時まではいます。ボスがいる時間帯に帰宅することはできないシステムになっていました。土曜・祝日は平日扱い、日曜のみ一応自由裁量が認められていましたが、日曜も一度はラボに行くことを義務付けられていました。
ボスの部屋の真ん前にネームプレートがあります。出勤すると白に返し、帰宅するときは赤にひっくり返します。食事などで外出するときは食事マークの磁石を張り、外出時間を記入します。このネームプレートに偽りがあると(いるはずなのにいなかったり)、呼びつけられてドンじかられ、「罰金」を命じられます。

この「罰金」制度が、ポイントです。遅刻は500円~、コピー機に原稿を忘れても500円、飲みさしの缶ジュースを放置すると500円、PCRの機械を予約したのに使っていないと500円、DNA合成機を故障させたら1000円、プリンターのトナーがなくなっているのを放置したら500円、図書館の文献棚を開けっ放しにしたら1000円・・・以上、自分が受けた罰金を列挙してみました(´;ω;`)
ぼくがいる間に見た最高の罰金額は「10万円」です(((( ;゚д゚)))アワワワワ

同僚が、翌日出張のため深夜まで仕事をしていました。最後にラボを出る人が全部屋の鍵をかけて、鍵置き場に戻します。かれは全ての鍵をかけ、それを自分のポケットに入れたまま次の早朝、出張に出かけてしまいました(´;ω;`)
朝出勤したら、総勢50人ほどの職員がラボに入れず、途方にくれていました。彼がポケットに鍵を入れたまま大阪にいることが判明しました。すぐに大阪から帰京を命ぜられ、帰ってくるなり30分くらいこってりと叱られ10万円の罰金を科せられたのでした(´;ω;`)鍵はマスターキーで開いたのですが・・・

兎に角、「人が休んでいるときに働け!」「人の倍働かなければ結果はでない!」が、口癖でした。
カレをそうさせているのは、アメリカ留学での経験のようです。
「アメリカ人は、人を働かせて、自分が汗水流して働くことをしない」のが許せないため、ボスが率先して休み返上で働くべきであると考えているようです。
また、彼自身の大きな業績は、「みんなが休んでいる元旦に仕事をしているときに出した結果だった」ことにより、休みに働いていることを、天が見逃さずご褒美をくれたんだ、と思い込んでいるためです。

そして、全研究員の研究内容を毎週報告させ、指示を与える「リサーチ・イン・プログレス」略して「リサプロ」ミーティングを月曜の朝、行います。従って、1週間で芳しい結果が出ていないものは、日曜に結果を出さざるを得ないシステムになっているのです。

いや~、書いていて当時を思い出すと涙が出てきそうです。つらい2年間でした。
つらいことが多い2年間でしたが、学ぶことも多い2年でした。
学んだことの中で、最も大きなことは・・・・「人は恐怖のみにても支配される」ことでしょうか(笑)
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by fuminoske | 2008-04-23 17:39 | medical | Trackback | Comments(17)