遅れ馳せながら、991後期型に会いに行ってきました。
グラファイトブルーのカレラS、スポエギ、PCCBつきです。
ブルーというよりグレーですが、陽の光の下で見るとやはりブルーメタリックです。一件ソリッドに見えるんですが、とってもいい色です。この色を選ぶのは相当勇気が入りますが、選んだ人は相当なセンスの持ち主かつポルシェを数台乗り継いだ人でなければ選べないんではないかと。
外見上の変更点、まずは、リア部分。
テールライトの造形は立体的になり好感が持てますが、LEDの光り方がもうちょっとなんとかならなかったのかな〜というのが感想です。エンジンフードは、実物を見てもちょっとチープな感じがします。そして、洗車の時にはワックスかけられるのか??
フロントバンパーにはボンネットフードと連続する位置にアクセントが入りました。
ドアノブはドアパネルと一体になりました。大衆車は一体化してるのが多いことからすると、コストカットなのか?それとも軽量化??
エンジンフードを開けると、前期型と著変なし。
リアスポイラーは、車体との間にちゃんとした隔壁が作られていました。
車内の大きな変更点は、ナビがメーター内に映ること以外に、ハンドルにモード変更スイッチがついています。
真ん中のボタンを押すと、「スポーツレスポンスモード」になり、20秒間過給圧が上がるそうです。実際に試してみましたが、よくわかりませんでした。サーキット走行時のパッシングの時などに使えるのかな。
走りだしてまず気がつくのが、ターボタービンが回っているヒューンという音です。低回転から聞こえます。軽い小径タービンなのかなと感じました。従って、ターボが効き始める段付き的なものは、ほとんど感じることはありませんでした。
峠道を30分位試乗した印象ですが、とにかくブレーキがよく効く。まあPCCBだから当たり前か。
剛性感は上がった気がする。新車と3年経ったカレラ4との比較なんで、微妙ですが。
あと、スポーツモードではアクセルオフ時のバリバリ音がありますが、スポーツプラスモードではあまりありません。スポーツモードが演出的モード、プラスがサーキット走行などマジ攻めモードなんでしょうか。
試乗車は右ハンドルPDKでしたが、やはりペダル類が左方向にオフセットが5cmほどあり、左ハンドルのカレラに乗っている感じでペダルに足を置くと、アクセルペダルの右はじに来るので、最初のうちはアクセルが踏みにくい感じがしました。まあ、乗ってればすぐに慣れるんでしょう。
総括:991前期型を初めて見た時、997から大きく変わったデザインに魅了され、初めて試乗した時、フラット6エンジンの滑らかかつ、ひとたびアクセルペダルを踏み込んだ時の獰猛さに感動したことを思い出します。
ただ991.1NAのAペダルを踏み込んだ時のリニアな反応と湧き上がるトルク感を普段味わっていると、991.2のフラットシックスターボは正常進化(right sizing turbo)だとポルシェアーゲーは公言していますが、そうなんだろうかという疑問が湧いてきます・・・
991.2のMTには乗っていないので厳密な比較は出来ませんが、MTと小径ツインターボの相性はどうでしょうか。NA・MT最後の991前期型が最良の911であることを確信しました。
更には992からは、MTがなくなることが予想されますので、NAの911のMTの最終型の991.1MTのAWDは最高の選択肢だと再確認しました。
後期型はいい車ですが、前期型から乗り換えたくなるほどの感動はありませんでした。ただ言えることは、最新のポルシェが最良のポルシェであることは確かです。カレラ4は車検のためにそのまま入庫しました。